シンスプリント《脛骨過労性骨膜炎》~外を走ると足首の上が痛くなるんです〜

こんにちは。吉田です。

今日は運動部の学生さんに多いシンスプリントについてお話します。

<症例1>

14才女性。 陸上部に所属。短距離選手。
右の足首から10cm上辺りに走ると痛みが出現。特にアスファルトを走ると痛みが強くなるとのこと。

どこがどうなってるの?

シンスプリントとは、ふくらはぎの内側にある骨におこる過労性骨膜炎のことです。

下腿の骨

下腿(ふくらはぎやスネのある膝下~足首のところ)は脛骨(けいこつ)と腓骨(ひこつ)の2本の骨で出来ています。
その中でも脛骨は、上からの体重を太腿の骨を通して、下からの衝撃を足首を通して受ける大事なパーツです。
シンスプリントではこの脛骨の下1/3あたりに痛みが出ます。

どうしたらいの?

まずは…

①原因動作を探します。

指摘されている原因はさまざま。筋肉のくっついている場所が炎症を起こしているやら、下からの衝撃を受け止めきれないやら、オーバーユーズなどなど。
ですが、どうやら運動中の下腿の捻じれが原因であることが多いようです。

例えば、陸上選手。ランナー。
左脚下腿に痛みが出ている場合、トラックの内側になるほうの足ですから、トラックに沿って出すべき足の先が、うまく左前に向いていないと痛めやすいのです。

上の画像の一番前を走っている人のつま先の方向が、身体全体の動きの方向にマッチしていないように見受けられます。
そうすると、足の関節が動くの方向と自分が行きたい方向への力のかかり方がチグハグになって、下腿に捻じれの力がかかってしまい負担がかかります。
この小さな捻れは、一周走るだけなら大丈夫でも、毎日かなりの距離を同じ動作で走る陸上選手にとっては競技人生を左右するくらいの大事になりますよね。
ちなみに、2番目の人の方が良い位置にあるように見えませんか?

次に…

②炎症を抑えるために、電気治療をしたり、筋肉を緩めます。

上記のような動きになってしまう原因の筋肉が和らぐように各種手技療法を行います。
マッサージやストレッチ、ASC療法など、正しい動きを作るトレーニングも行います。

ご希望があれば、鍼治療も行いますよ♪
鍼は炎症を抑えたり、筋肉を緩めたりするのに効果的です。

ですが、当院では希望されない方に無理やり施術することはありませんので、苦手な方は遠慮なくおっしゃって下さいね。(^_^)

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